真田丸 23話のあらすじネタバレと感想
目次
NHK大河ドラマ真田丸23話のあらすじネタバレと感想です。
あらすじのネタバレは放送開始前に、感想は放送開始後に追記します。
前話を見逃した方はこちらからどうぞ。
真田丸 23話のあらすじネタバレ
ついに北条征伐を決意した秀吉は全国から21万もの兵を集めた。
北条攻めの指揮を任された三成は、総大将には豊臣秀次を任命し秀次の後見を家康に依頼した。
軍勢は大きく2手に分けることにし、本軍は東海道を通り小田原城へ向かう。
上杉景勝、前田利家が率いる別働軍は、東山道を通り北条の支城を攻め落としながら小田原城へ向かう。
真田昌幸は景勝と一緒に東山道軍に加わることに。
本来であれば徳川の与力である真田は家康がいる本軍に加わるべきなのだが、家康を信用しきっていない三成は、万が一家康が北条に寝返ったときに真田まで連れていかれては困ると思い、あえて昌幸を別動隊に配置したのであった。
家康のもとで働きたくない昌幸にとってはありがたい配置だ。
その一方で、かつて真田を裏切る形になってしまった景勝は、昌幸と一緒に戦う事が気まずい。
信繁はその気持ちに気が付き、景勝への気持ちは変わっていないとフォローを入れるのであった。
小田原城は東西に2.9キロ、南北に2.1キロにも及ぶ日本最大級の城郭。
4月、秀吉軍は総勢18万を超える大軍で小田原城を完全に包囲し箱根山の早雲寺に本陣を置いた。
関東の連れ小便
秀吉は明国攻めを視野に入れていて、北条攻めはその予行演習。
大谷刑部と三成は、そう考えていた。
小田原城を見つめながら、信繁にその考えを語る。
その後、各陣から諸将を集めるよう秀吉から命じられた信繁は家康のもとに。
家康は信繁を茂みに連れていき、並んで立ち小便をしながら、信繁に愚痴をこぼす。
自分が総大将に任命されなかったのは秀吉が自分を信用していないからではと考えていたのだった。
やがて家康や秀次たちは秀吉の元へ集合した。
秀吉はこの戦が北条氏だけではなく、伊達政宗をはじめとする陸奥・出羽の大名たちも相手にしていることを示唆した。
いまだ恭順しない陸奥・出羽の大名たちも、この戦で秀吉の力をしればいずれは降伏すると考えていたのだった。
そのためにもあっさり勝負がついては意味がない。
長期戦に備えて茶々を呼ぶことにし、進化の武将たちにも身内を呼んで構わないと伝えた。
この話の直後、秀吉は家康を立小便に誘う。
秀吉はこの戦が終わったら北条氏の領地をすべて家康に授けること、そしてその代わりに江戸に移ってもらうと言い出す。
信繁と用を足したばかりの家康は小便が出なかったが、秀吉は家康が驚きのあまり小便が止まったと思っていた。
これは後世「関東の連れ小便」として語り継がれることとなる。
追い詰められた北条氏
大軍に囲まれた北条氏政は籠城を決めこみ長期戦を考えていた。
しょせんは寄せ集めの大軍。
戦が長引けば北条の味方につくものも現れると予想してのことだ。
特に伊達政宗には期待しており、正宗が大軍を率いてきたタイミングで討って出ようと目論んでいたのだが、氏直も江雪斎も今さら秀吉に刃向かう者はいないと感じていた。
一方、大坂城では、茶々が秀吉のもとに向け出発する。
寧は正室としての仕事があるので残ることになり捨の世話も任された。
正室としての職務があるとはいえ、茶々だけが呼ばれた事に少し寂しさを覚える寧。
そのころ昌幸がいる東山道軍は、北条氏の支城を次々と攻め落としていた。
攻め落とした城で景勝と酒を酌み交わす昌幸。
秀吉のために働くことにまだ納得はいっていないようだ。
一方の景勝は、この戦に大義を見いだせずにいる。
そんな二人を見た信幸は、日本から戦をなくそうと秀吉は動いているので、それが大義ではないのかと意見する。
次に東山道軍が攻めるのは武蔵国の忍城。
昌幸は忍城攻めを任せてほしいと景勝に志願し、景勝が了承するとそのまま信幸に丸投げ。
唖然とする信幸を尻目に、ゆっくり落とせと命じて去っていった。
思案する信幸に、北条と手を組めば秀吉にも勝てると出浦昌相が声をかけてきた。
出浦は乱世でしか生きられないと感じており、秀吉が望む泰平の世の中にはしたくないのだ。
しかしそれとは逆に戦の無い世の中にしたい信幸は、出浦の策を一蹴。
乱世に戻そうとする出浦の考えを危険と判断し、そんな出浦と切り離すため、佐助にしばらく信繁のもとへ行くよう命じるのであった。
利休と茶々
秀吉軍が北条を取り囲んでから一ヶ月が経った。
小田原城では連日「開城か徹底抗戦か」の軍議が開かれている。
氏政は怯え、戦を忘れるために蹴鞠に興じる。
もしも入浴中に敵が攻めてきたらと思い、一ヶ月も風呂には入っていない。
しかし自分が怯えていると家臣に知れれば士気に関わるので、体のにおいを隠すために毎日香を焚いている。
なんとか平常心を保とうとする氏政であったが、武田氏のように滅びるのではないかと徐々に弱音を吐き始めていた。
江雪斎は、滅びるかどうかはわからないが、勝つことは出来ないだろうと見通しを述べる。
それでもなお、氏政は伊達政宗の援軍に一縷の望みをかけるのであった。
秀吉の陣では、舞台で阿国の一座が踊り、秀吉も一緒になって踊っていた。
茶々は退屈してしまい、信繁を引き連れ千利休の元を訪れる。
利休の陣には京や堺から運ばせた特上品がずらり。
茶々はそれらを眺めながら、戦はいつ始まるのか?という疑問を口にする。
すでに戦は始まっているのだが、茶々の目には浮かれて騒いでいるようにしか見えなかったのだ。
茶々はせっかく来たのだから城が焼け落ちるところが見たいと話し、そんな茶々に利休は興味を示すのだった。
思わぬ再会
開戦から2ヶ月がたち6月になった。
忍城攻めを任された信幸は苦戦が続いており、報告をうけた三成は想定外の苦戦に苛立つ。
また、伊達政宗の到着が遅れていることも三成をいらいらさせる原因だ。
戦は机上の軍略どおりに運ぶものではない、と刑部が諭す。
いつも落ち着いている三成が取り乱す姿を見た信繁はおおいに驚く。
そして三成の賢さは認めるものの人を動かすには場数が足りないかもと感じるのだった。
6月9日。
ついに伊達政宗が秀吉の陣を訪れた。
正宗が秀吉に恭順の意を示し、とうとう秀吉に刃向かう者は北条氏だけとなった。
丘の上から小田原城を見下ろしながら、北条は滅ぶのかと信繁に訊く茶々。
信繁「そうやって、世の中は新しくなっていくのです。取り残された者は消えていくしかございませぬ」
正宗が秀吉に下ったという知らせはすぐに氏政のもとに届いた。
そのころ秀吉は総攻撃をしかけ北条を滅ぼす意向を示していた。
大谷刑部は小田原城に総攻撃をしかける前に、忍城や鉢形城などを先に落とすことを提言する。
そうすれば氏政も覚悟を決めて小田原城も開城するだろう。
家康もこの案に賛成する。
秀吉はその策をじれったく思うが「三成に戦采配の経験を積ませるため」と説得され、応じる事にした。
一方、氏政は江雪斎に説得され降伏を受け入れ、その意向はすぐに秀吉の元に伝えられた。
しかしずうずうしい条件を出してきたため、秀吉の怒りを買ってしまう。
とはいえ、戦上手の氏政を生かしておけばいずれ役に立つ。
刑部や家康に説得され怒りを鎮めた秀吉は、戻るまでにその件について決着させておくよう指示し、茶々と温泉に出かけるのであった。
6月20日。
大谷刑部と家康は、小田原城内に入り北条氏政を説き伏せるよう信繁に命じる。
沼田裁定のときに信繁と論戦した板部岡江雪斎と本多正信が、氏政の説得役に信繁を推したのだ。
こうして、信繁は小田原城に入城。
氏政の嫡男・氏直はすぐにでも降参したいと考えていたのだが、家中には氏政の意をくんで降伏に同意しない者もいた。
江雪斎が信繁に気をつけるよう忠告したその直後、信繁は数人の侍に囲まれてしまう。
信繁は逃げるが、背後から肩をつかまれる。
万事休すと思ったそのとき、振り返った信繁の前に現れたのは、義兄の小山田茂誠だった。
真田丸 23話の感想
ここからは実際に真田丸23話の放送を見ての感想です。
第23話『攻略』は、豊臣家の大軍勢が北条家に襲いかかりました。
籠城を強いられ、劣勢を余儀なくされる北条家。
北条家家臣板部岡江雪斎の説得もむなしく、氏政は断固秀吉への対抗心を失わない中、氏政説得に白羽の矢がたったのが、信繁でした。
三成の陣立て
事務方の石田三成は、戦を指揮したことがありません。
戦場の最前線で戦う武者たちからすれば、そのような者を信用するはずがありません。
その証拠に、秀吉の重臣でもある加藤清正、福島正則は、三成のことを嫌っていました。
そんな中でも、秀吉は三成が幼い頃より目をかけていたこともあり、勝ちが見えている北条との戦いにおいて、三成に経験を積ませる意味でも、陣立てを任せます。
徳川家康を信用してないという大きな理由もあったようですね。
頭で考えすぎるところがあります。
無駄が嫌いです。
周囲からの信頼もあまりありません。
思い通りにいかないと、苛立ちます。
結局、見通しの甘さから、秀吉は忍城攻めに集中させます。
しかし、ここでも三成は頭で考えた水攻め4日間で忍城を落とすという方針を上杉家・真田家に話し、両家から総スカンを食らってしまう始末です。
出浦昌相の危うさ
そんな中、真田家中でも意見が分かれます。
出浦は、以前より聚楽第の攻め落とし方など、いつでも秀吉を攻められるような下準備を進めていました。
豊臣家が、これだけの大軍勢に膨れ上がった中、戦のない世を待ち望んでいた信幸は、この出浦昌相の言動に危機感を覚えます。
もし、本当に秀吉を殺すもしくは殺そうとするなら、真田家の安泰は愚か、世は戦乱に逆戻りしてしまいます。
戦乱の中でしか生きられない出浦昌相は、時代の変化についていけてなかったのでしょう。
そして、信幸は出浦のそばに仕えていた佐助を切り離し、信繁のもとに向かわせます。
北条征伐の後には、朝鮮出兵が控えています。
そんな中、乱世を臨む出浦昌相の今後の動きに注目です。
北条家の行く末を託された信繁
江雪斎は、当主の氏直を説き伏せながらも、隠居の身であるはずの氏政に豊臣家へ降る決断を迫ります。
しかし、氏政は自身にとって、むしのいい話ばかりをし、全く城を明け渡す気はありません。
困った江雪斎は、かつて秀吉の目の前で、沼田城を論争で奪い合ったことのある信繁を認めていました。
そして、柵のない第三者の信繁だからこそ、氏政を説きふせてくれるであろうという期待をも寄せていました。
この二人をつなぐ仲介役となったのは、徳川家重臣本多信正でした。
しかし、小田原城内は臨戦態勢の北条家臣たちが信繁に襲いかかります。
佐助の助けを得ながらも、窮地につづく窮地です。
誰かに、背後から襲われたかと思った時、現れたのが義兄小山田茂誠です。
久々の再会、しかも姉の松の生存も知らせてあげたいところですが、役目を早く果たさねばなりません。
なにせ、まだ氏政と会えていないのです。
次回第24話『滅亡』では、その名の通り北条家の滅亡ということになりましょう。
氏政の意地と信繁の説得、見どころがたくさんありそうですね。
楽しみに待ちたいと思います。